主に思春期から成人になる頃に発症することの多い境界性人格障害。

ボーダーラインと呼ばれることもある精神疾患になります。

私は20年以上探偵業に携わってきた中で、この病気の多くの方々と探偵業務に付随してではありますが、様々な経験や関わり持ち、学習をしてきました。

その経験から、ご家族やご友人に境界性人格障害と思われる方がいる方へ、少しでもお役にたてる情報があればと考え、書くことにしました。

最初に申しあげておきますが、私は差別主義者では決してありません。

当然ですが精神科医でもありません。

その上で境界性人格障害が疑われる方と携わった探偵としての経験から、何らかのお役位に立てる情報が提供できればと考えてのコラムになります。

まず、境界性人格障害の方の特徴として、特定の人物に向けられる異常とも思える攻撃的な部分があることが挙げられます。

最初はストレスからくるヒステリーみたいなものと考えられるかもしれません。

精神的な悩みをもつ人物

それが徐々にエスカレートし、次第に怒りが爆発した時は手が付けられなくなる。

しかし、そうではなく平穏な時もあるし、本人が自身の言動を心から反省するそぶりを見せる時もあります。

だからこそ、攻撃を向けられた人は反省を信じ、改心を受け入れようと努力されるのですが、同じころが繰り返されてしまう。

そのような状況下で、本人が病気であると認識しているケースは、まだ良いのですが、当人が自身に問題があると認めず、誰かに責任転嫁しているケースは、改善される希望がなく、より深刻になります。

さらに被害者が頭を悩ませられるのは、この症状がある方特有の

「周囲の人を味方につけるのが非常に巧み」

である傾向で、何も知らない第三者に対し、自分は被害者であると信じ込まれることにより、ともすれば被害者が悪者(加害者)にされてしまい、味方がいなくなることです。

医師の処方する薬にて症状を抑えることは可能ではあるようですが、完治の見込みは薄いとされています。

また、状況が悪化すると飲まないことがあり、お酒を飲まれる方は、お酒に逃げる傾向があるようです。

探偵社に寄せられる相談の多くは、境界性人格障害と思われる方と結婚をし、お子さんがいる場合などが主となります(※事実婚含む)。

交際相手にそのような症状があるという相談も少なくありません。

言葉の暴力から始まる依頼人への攻撃が酷い上、程度は様々ではありますが、子供への虐待の疑いがあるなど、皆さん、困り果ててご相談に訪れられます。

ただ、症状が出ていない時期もある為、お子様のこと考えると、離婚には消極的である傾向がみられます。

この問題の解決は、症状や状況が異なる事から、ケースバイケースで判断することになり、非常に複雑な為、経験や知識が無いと判断を誤ってしまいます。

大切なのは、「症状の良い時を基準として判断をしない事」です。

いくら原因は心の病気とはいえ、境界性人格障害の方が配偶者(パートナー)という特殊な状況下において、その対応を素人が1人で抱えて乗り越えるのは、ほぼ不可能といえるでしょう。

心身ともにボロボロになって、最悪のケースでは刃傷沙汰になることさえあります。

時には心を鬼にして家族とは切り離し、治療に専念してもらうことも必要になります。

この問題が解決するには、本人が病気であることを認識し、「治さないことには家族が幸せに暮らせない。」「家族全てが不幸になる。」といったこと理解することが最低条件だということを、納得するする所から始めなければなりません。

いくらかであれば薬で症状を抑えられるのはわかっていることですので、本人が病気を理解した上での治療が解決への第一歩だと思います。

しかしながら、本人が病気ではないと言い張る場合は解決法への糸口は乏しいでしょう。

また、依頼人が誰にも知られず隠密に問題を解決したいと強く希望されるケースなどは、解決は難しくなります。

医師も弁護士も探偵も法律で定められた守秘義務があります。

これら専門職から外部に問題が漏れることは決してありません。

境界性人格障害の可能性が高い問題は、解決までに長い年月を要することが大半で、中には数年の年月を要することもあれば、生涯を通しても治らない事もあるでしょう。

精神病が原因での暴力や暴言を伴う深刻な事態を、誰にも知られず短期間で解決できる人は世界中を探してもいません。

当事者が信頼できる医師を探し、診断をしっかり受け、処方された薬をきちんと服用する。

症状が悪い時ではなく、良い時に本人が理解するまで根気よく話をする。

それしかないように思います。

境界性人格障害(ボーダーライン)が疑われる方からの逃れ方

様々な事情や、相手に対する思いなどから、我慢や努力を重ねてきたけれど・・・

もう、これ以上頑張れない、頑張れないとされる方は多いと存じます。

医学的にどう判断するのが正しいのか、専門家ではありませんのでわかりませんが、探偵の仕事を通して得た経験や知識から、最善であるかは別にして、「逃げる」のも1つの手段であるのは間違いないでしょう。

ただ、その執着心などを考えると単に逃げるのではなく、相手から離れていくような状況をつくるといった方法もあります。

手段は相手や状況によって様々になりますが、自分に執着する理由(原因)を考え、「これ以上一緒にいても価値が無い」「執着する価値がない人間」と相手に思わせることにより、相手の意志により離れる状況を作り出すといった方法が有効なケースはあります。

追記(相談電話の前にお読みください)

本コラムをご覧いただいた方から、境界性パーソナリティ障害についてのご相談電話を多くいただきますが、冒頭でも申し上げた通り私は国家資格を持つ医師でもなんでありません。

いくらお電話でご自身の悩みや苦しみを打ち明けられたとしても、調査という分野以外ではお役に立てることはないことをご理解下さい。

また、ご相談の多くに「パートナーが境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)に違いない。」という内容のものがありますが、私などに相談される前に、本人と話し合いをされた上で資格を持った医師に相談されることを強くお勧めします。

それが難しいから悩まれているという方には、「離れる以外に方法はありませんよ。」とアドバイスするだけになってしまいます。

暴力や暴言の証拠収集や逃げる為のお手伝いということであれば、探偵としてお役に立てることはありますが、心療カウンセリングのようなことではお力にはなれません。

ご相談の電話をされる前に、弊社が探偵社であることをご理解くださいますよう、宜しくお願いします。

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